PET(ペット)検査薬剤FDGについて
| なぜこの薬剤が使用されるのでしょうか? |
現在、PET(ペット)検査で最も多く使用されている薬剤が、このFDGと言われる薬剤です。

この検査で使用される薬剤であるFDGとは、偽のブドウ糖(DG)に、陽電子放出核種つまり、正(プラス)の電荷を持った(F)が合成されつくられたフルオロデオキシグルコースと呼ばれる薬剤です。
静脈注射で体内に投与されたFDGは、陽電子を放出する性質を持っているので、体内にある通常の電子(マイナス)と反応すると互いに減少し、ガンマ線を180度の2方向に放射します。このガンマ線をPET(ペット)カメラがとらえ、その線量を計測することで、FDGが集まっている箇所、つまり「がんと疑われる部分」を特定することができるわけです。
| FDGの特徴 |
ブドウ糖が肝臓から排泄されないのに対して、PET(ペット)診断で使用される薬剤FDGは尿として排泄されます。このため、余計なFDGは体外に排泄することができます。
そのため、腫瘍と正常組織のコントラストがはっきりし、ガン検査に役立つ画像を得ることができるのです。
PET(ペット)診断で見つかりにくいがんというのもあります。
| FDGの安全性 |
PET(ペット)診断で使用される薬剤FDGは、ブドウ糖の一種であり、副作用は非常に少ないと考えられています。
たいていの場合、PET(ペット)検査施設で専任の薬剤師によって合成・精製されます。
また、放射線被ばくについては、胃腸透視検査の1 回分以下の線量です。 ただし、被ばく量は低くても妊産婦や授乳中の女性の放射線検査は避けるべきです。 検査前には妊娠の可能性がないことを確認しましょう。
人間が自然界から受ける被爆量の、およそ1年分程度と言われています。
| ポジトロンCT |
PETは別名、ポジトロンCTとも呼ばれています。
それは、ポジトロンと呼ばれる正(プラス)の電荷を持つ電子が、負(マイナス)の電荷を持つ電子と互いに引き合う性質を利用し、負の電子と結合した時に、放出される放射線を捉えて撮影するのがPET装置のしくみだからです。
PET診断では、ポジトロン(陽電子)を放出するアイトソープ(ポジトロン核種を標識した化合物)、つまりブドウ糖に放射化したフッ素(F-18)をつけた薬剤『FDG』を注射します。